父の大工道具と共に

ゴールデンウィークは、皆様いかがお過ごしでしたか?
私は久しぶりに千葉の実家に帰省してきました。

父が亡くなった後、母や姉が整理を進めてくれたおかげで、家の中はだいぶスッキリとした印象でした。

私も微力ながら家具を運んで模様替えをしたり、父の遺品を整理したりしてきました。

整理しながら「お父さん、なんでこんなもの大切にしてたんだろうね?」と、母と二人で泣き笑いです。

留守番する父へ母が書き残したメモとか、孫たちの落書きや名札、そういった他愛もないものに日付を記して手帳に挟んでありました。


さてさて、今回の片付けで母から頼まれたメインディッシュは、大工だった父が大量に保有していた大工道具です。

父の部屋や屋上の小屋、駐車場や庭の物置、家の中の細かいスペースから出るわ出るわ。

修理が必要な時にすぐ取り出せるように点在させていたのかもしれません。
骨董品のように古い工具や、大きくて用途不明な工具など、確かに母一人で整理できる分量ではありませんでした。

姉と相談して、実家の一室に展示コーナーを作ったり、きれいに磨いてネットショップで販売してみてもいいかもねと話してきました。

今後、私が実家へ帰るたびに少しずつ整理する予定です。

今回はとりあえず、母が使えそうな小さめで錆の少ない工具を一式選んで、きれいに磨いて工具箱にまとめてきました。

そして、私も自分の家の修繕に使えそうな工具を一式まとめて宅急便で送りました。

(写真は、私の家に届いた工具を父の遺影の前に並べてみた様子です。)

去年の秋、生前の父が一度だけ私の家に来てくれたことがあります。
(父母を連れてきてくれた姉ファミリーに感謝!)

良く晴れた日、明るい室内で父は家の木部をじっと見て「いい造りだ」と褒めてくれました。

ガンが進行してしかめっ面がデフォルトになっていた父が、その日はニコニコ笑って、家から見える青梅の景色を楽しんでいたのが印象的です。

父が生きていたら一緒にリフォームを楽しめたかもと思うと少し寂しくなりますが、これからは父の大工道具と共に、青梅生活をより快適に楽しんでいきたいと思います。